理事長所信

-はじめに-
2020年、新型コロナウイルスにより、今までの常識が覆されました。
人々は生活様式の変化を余儀なくされ、経済活動は縮小し雇用が減少、大手企業でさえ従業員の早期退職やリストラを余儀なくされました。日本全体が長引く不況・少子高齢化・人口減少、様々な難題を抱えるなか、追い打ちをかけるように訪れたウイルスの脅威。昨今このような暗いニュースばかりの中、我々青年世代は何を実行していくべきでしょうか。
私は考えます。いつの時代でも大切なことは、まずは今できることを考え、それを実行していく行動力ではないでしょうか。本年度も青年らしく失敗を恐れずに、青年会議所活動に邁進して参ります。

-萩市の未来のために-
萩市は豊かな自然に囲まれ、世界遺産などの観光資源も豊富であり、歴史に残る数々の先達を生んだ町でもあります。このように恵まれた環境にも関わらず、人口は年々減少の一途を辿っています。若者はなぜ萩に残らない、若しくは戻らないのでしょうか。私はその原因の一つに、子供たちが成長の過程で、萩市の魅力に気付かないまま大人になっているのではないかと考えます。萩市を愛し、萩市民であること誇りに思うことが出来たならば、若者の流出を減らすことが出来るのではないでしょうか。我々大人が常に主体となり、子どもたちに様々な体験をさせることによって、萩市の魅力に気付かせることがとても重要な事ではないでしょうか。本年度実施する青少年事業を通して、萩市に溢れる様々な資源を活用し、子供たちの郷土愛の醸成を図ります。
また、その子どもたちが大人になった時には、萩で結婚をし、子供を産み育ててもらわなければ人口の増加には繋がりません。しかしながら、都市部に比べると、若者の社交場はとても少ないというのが現状であります。本年度の社会開発事業は、若者同士の交流の場を増やすように働きかけて参ります。

-会員拡大-
本年度、我々が最も実現させなければならない事は会員拡大です。近年、青年会議所会員の減少が叫ばれて久しいですが、萩青年会議所も例外ではありません。1957年に認承され、60余年の長きに渡り受け継がれてきた萩青年会議所。この伝統ある萩青年会議所の灯を後世に引き継いでいくことが、最も重要な我々の使命ではないでしょうか。私自身も萩青年会議所に入会させて頂いて以来、たくさんの仲間と出会い、さまざまな事を経験させて頂きました。人間というのは、経験をすることでしか成長できないものだと考えます。青年会議所でたくさんの経験を積み、自己の成長を実現し、そこから自らの会社や所属するコミュニティを良いものに変えていく、その積み重ねこそが「明るい豊かな社会の実現」に寄与するのだと私は確信しています。
本年度の拡大目標は200%達成です。そして本年度のスローガンは「有言実行」です。必ず達成致します。

ここで、これから一緒に活動していくであろう、まだ見ぬ青年に声を大にして言いたい。
我々とこの町を盛り上げていこうじゃありませんか。
我々と一緒に明るい萩の未来を創っていこうじゃありませんか。
この想いが数多くの人に届くことを願いまして本年度理事長所信とさせて頂きます。1年間、どうぞよろしくお願い致します。

一般社団法人 萩青年会議所
第65代理事長 井上 雅之