2000年度(社)萩青年会議所理事長所信

大玉功
第44代理事長
大玉 功
 今年2000年は、20世紀最後の締めくくりの年であります。「終りよければすべてよし」ということわざのように、今年 をすばらしい年として締めくくることができれば、21世紀へ向けてJCの新たなる出発への道しるべとなることができるでしょう。そして、21世紀を担う若いJCメンバー達がこれからさらに大きく活躍でさるよう理事長として皆様の力をかりながらこの一年間全力でがんばりたいと思っております。

 現在私は、旭村に在住しております。旭村の人口約2,000人に対し萩市は約50,000人で約25倍の人々が住んでいます。しかし、旭村から見て萩市は25倍の活気があるとは思いません。私は昨年、祭りを考える会に同行し博多の山笠を見学に行きました。博多の人口約100万人は萩市の約20倍ですが、それ以上50倍、100倍もの人々の活気、情熱を感じました。この違いは何だろうと考えたとき、思いついたのは、やはり、一人一人の自分の住んでいる町を大切に思う心ではないでしょうか。確かに、一人では何も出来ませんが、その力が集まったとき、何十倍、何百倍もの力を生み出すと思います。私達JCの活動も個々の力が結集され大きな力となりそれが地域の人々へも広げて行く事が出来ればと思っております。

 さて、2000年度(社)萩青年会議所のスローガンを「喜怒愛楽」サブタイトルとして≡絆≡とさせていただきました。

 現代の人々は感情に乏しくなってあまり顔に表すことがなくなってきています。特に若者達は自分以外の事には無関心、無感情です。こんな時代だからこそ、JCとはどんな団体なのかということを今一度、振り返って考えてほしいと思います。

 JCとは、綱領にあるように「明るい豊かな社会」の実現を理想とした20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。社会奉仕をするだけの団体ではないのです。それは、JCがなぜ単年度制なのか、なぜ結果よりプロセス(経過)が大事だと言うのかを考えてみれば分かると思います。これまで、「修練・奉仕・友情」を三信条とし、時代に応じて様々な事業を展開し活動して参りました。この活動の中で、色々な事をメンバーと共に考え、意見をぶつけあい、勉強しながら、時には酒を酌み交わす事で、多くの喜怒愛楽を皆で分け合ってきたと思います。今一度感情豊かな、感情が表に出せるような人づくりをしていきたいと思います。

 又、私もJC生活12年目を迎え、残すところ後2年となりました。この12年の間たくさんの人々と出会い、地域の人々とのふれあい、多くの先輩方からたくさんのことを教えられました。そして、私が今年度理事長になれたのもいろいろな人との絆があったからではないかしと思います。現代社会では、人と人との絆が希薄になっていると言われます。そんな中、青年会議所を通して知り合った仲間たちとの絆は何物にも変えがたい大切なものとして私の中に根付いています。そんな少し古臭いといわれるかも知れませんが、そういうものを後輩たちに引さ継いでいけたらと思っております。

 JCのあり万、地域のあり方、そして自分がどうあるべきか、そして新しい自分を作るためにどうするのかというところを真剣に考えるためにも、いろいろな事業に参加し、又多くのメンバーや市民の方達が顔を合わせる場所に参加して頂きたいと思います。


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