理事長所信

第53代理事長
田村 昌彦

画竜点睛

〜変革の能動者たらんとする青年として〜

〜はじめに〜
 一昨年、我々(社)萩青年会議所は50周年を迎え60周年また、100周年に向けてさらなる飛躍を胸に会員一丸となって走り出しました。しかしながら、昨今の経済不況、物価の上昇等により、JCメンバーやこれから仲間になる青年の取り巻く環境は非常に厳しくなっているのが現状です。JCやボランティアなんてやっている場合じゃないという言葉を最近耳にしますが、こんな時だからこそ我々JCが今一度、変革の能動者たらんとする青年として、英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会の実現に向けて活動していかなければならないと考えます。

〜継承そして進化する萩JCの構築〜

 2008年12月1日に公益法人認定法施行により(社)日本青年会議所が公益法人取得第1号を目指されている中、我々萩JCも5年以内に『公益法人か一般法人』という選択を迫られる事となりました。この2つのどちらかを選ぶにしても今、対外事業は公益事業を行っていて助成金や活動の申請がしやすいから『公益法人』にする、また、組織や定款の大幅な変更、会計が困難になるから『一般法人』にするという簡単な考えではなく、この創立以来50数年の萩JC伝統を継承し、この混沌とする時代を切り開くために、残すべきもの変えていかなければないものを会員と共に考え本年度方向性を決めていきます。

〜魅力ある人づくり、JCづくり〜

 私たちJCメンバーは未来を担う青年経済人として、会員一人一人が資質向上を目指し様々な場面活動においてリーダーシップを発揮できるように常日頃から会員全員の努力が必要と考えます。「人間は、誰しもが各種の集団のメンバーであり、ある次元ではフォロアーであると同時に、異なる次元ではリーダーである」とJCのLDの説明の中にありますが、我々JCメンバーはあらゆる場面において何かを成し得る人間になる為に、自分自身の中に良きリーダーシップと共に良きフォロアーシップを確立すべく努力し、お互いが動機づけ、刺激し合う中から切磋琢磨し、各自隠された能力を開発し人間形成をしていくという基本的な人づくりを会員全員で行っていきたい。そうすることにより会員一人一人がJCマンとしての自覚を持つことができ、組織の活性化に繋がりそして、様々な手法やアイディアでJC運動を行えば会員の資質向上とともに魅力ある組織になると考えます。魅力あるJCの実現には会員拡大が不可欠です。会員拡大は萩JCの活力を高め、組織の強化を図る上で大きな効果をもたらします。常に新しい人材を受け入れ、組織の質、量を充実させる為に1年間会員全員が会員拡大の意識を持って全力で拡大に取り組みましょう。

〜活力あるまちづくり〜

 JCは地域社会をより良くする為に生まれました。まちづくりはJCメンバーがその土地に骨をうずめる気で自分の子供たちに恥ずかしくない立派な地域社会を残そうという気持ちで取り組まなければならないと考えます。活力あるまちづくりを行うにはまず私達が我がまちを愛し、大きな誇りを持ち未来に向けた確固たる信念と明るい展望を抱かなければなりません。そして我がまちのこと、我がまちの特性を把握しJC独自の創造力、アイディアでまちづくりを考え、旺盛なJCの行動力、実践力でまちづくりを行っていきましょう。

〜さいごに〜

 本年度スローガンを「画竜点睛〜変革の能動者たらんとする青年として〜」とさせていだだきました。昔、中国の画家が竜を描いて、その睛(ひとみ)を書き加えたところ、竜が天に昇ったという故事から、「物事全体を生かす中心」またほんの少し手を加えることで全体が引き立つことの意味があります。JCメンバーはひとづくり、まちづくりで勿論のこと仕事、家庭、JC、すべての場面で中心にならなければと考えます。メンバーの皆さんに今一度この我がまちの未来を担う若者としての自覚を持ち、今一度変革の能動者たらんとする青年として、地域のこと、個人のことすべてにおいて豊かな心をもって考え勇気をもって行動していきましょう。
最後になりますが多くの先輩や地域の皆様に対し、社団法人 萩青年会議所への更なるご理解とご協力をお願いしまして理事長所信と致します。宜しくお願い致します。
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