至誠 -志を未来へ-
2023年の萩青年会議所スローガンは、「至誠 -志を未来へ-」としました。萩青年会議所会員一人一人が志を未来へとつなぎ、誠実な心をもって地域社会へと尽くしてまいります。
今から160年前、私たちと変わらない5人の若者が危険を冒して未来の日本、そして、故郷のために海を渡りました。そして、今年度、先人たちの勇気と進取の気風を受け継ぎ、次代を創る1年といたします。
私たち青年会議所は“明るい豊かな社会”の実現に向けた団体であり、その事業目的は“社会と人間の開発”です。社会環境が激変する中、活動の手法が多様化しても、この事業目的は変わることはありません。今後、ますます地域における萩青年会議所の使命と役割は重要になると確信しています。
創立65周年からその先へ
先輩方から受け継いできた萩青年会議所は、昨年、森田理事長のもとで会員一丸となってコロナ禍でありながらも多くの来賓、先輩方、同志である各地の青年会議所会員にお集まりいただき65周年を迎えることが出来ました。改めて感謝申し上げます。
記念事業では、当初、様々な方々から寄付をいただいた萩城模型をより永く存続させるため保存計画を進めましたが、損傷が著しく倒壊の恐れなど回避するために解体としました。
長い歴史と想いがある中、私たち現役会員には難しい判断でしたが、これまでの感謝の気持ちを忘れず将来への責任を見据えた事業として実施しました。多くの皆様のご協力により式典と合わせて周年を迎えることが出来たと考えております。
70周年に向けて私たちはこれまでの歴史の重みを再認識したうえで、変化する時代に対応していかなければなりません。新たな次代を紡ぎ、創造していく責任と挑戦への決意を新たにしました。
人づくりへの想い
子どもたちの意見やアイデアなどが街づくり、そして、市政に反映される子ども議会を目指します。夢を持って自分たちの街の理想を考えて語り合い、志を育む土壌こそが萩市であると確信しています。
同時に、将来を担う子どもたちを取り巻く環境の課題解決に向き合います。悲しいことに子どもの貧困などの問題はコロナ禍で更に深刻なものとなっています。行政、民間団体、地元企業もさまざまな支援を行っていますが、私たち青年会議所も未来を担う子どもたちへの社会的責任をもって地域一体となった活動に取り組みます。
持続可能な地域づくりへ
本年は7月28日に萩市東部地域に甚大な被害をもたらした災害から10年となります。私たち萩青年会議所は、社会福祉法人萩市社会福祉協議会様、社会福祉法人阿武町社会福祉協議会様との協定を結んでいます。
その後も継続的な活動をしていますが、当時在籍していた会員も減少していく中、この節目に改めて安全・安心な地域づくり目指します。
また、赤字路線となっているJR沿線の活性化に向けて提案、そして、昨年から取り組んでいる地域および地域住民と関わる地域サポート事業の進化など検討を行います。地域に資源を再認識することで今後の未来を創造しながら持続可能な街づくりにこの地域の青年経済人として注力いたします。
夢溢れる挑戦を仲間たちとともに
萩青年会議所はコロナ禍であっても理事長を中心に会員拡大を実現してきました。若いメンバーが増えたなかでも一丸となって事業に取り組めたのは森田理事長をはじめとする近年の理事長が新型コロナウイルス感染症下であってもオンラインなど新たな手法を用いて活動を模索いただいたおかげです。
今年度も会員拡大に取り組んでまいります。そして、これまでの活動を通じて新たに構築した関係各所との連携をさらに活かし、萩・阿武地域の魅力を発信するシティプロモーションなどへとつなげてまいります。
かつて海を渡り長州ファイブと呼ばれた先人たちにように、失敗を恐れず、果敢に進む1年とすることを申し上げて、歴史ある萩青年会議所67代理事長の所信とさせていただきます。
一般社団法人 萩青年会議所
第67代理事長 小林 富