理事長所信

はじめに
我々、青年会議所の「使命」は、青年が社会へより良い変化をもたらすことができるよう、青年のリーダーシップの開発と成長の機会を提供することです。そして、その機会を通じて、明確な目的にむけ、率先し行動を起こすことのできる人材や、会社や地域社会に良い影響や変化をもたらすことのできる人材を育成してまいります。
今まで積み重ねて培われてきた経験や知識を活かし、自分の能力や可能性を最大限発揮することで、目標達成のために立ちふさがる困難や障害も乗り越えることができるはずです。
萩青年会議所会員として、また会社や地域のリーダーとしての信念をもち、失敗を恐れず、次世代のリーダーの成長を支援してまいります。

青少年育成
大人と共に現在の社会を形成していくのは次世代の担い手であり、青少年育成は将来の地域発展において欠くことのできない大きな課題です。
その課題に対し、今年度萩青年会議所では、各会員の個性を活かしつつ能力を発揮し、その多様な価値観を尊重し、今までにない発想を形に変え、子どもたちに伝えることで、自ら進んで新しいことに挑戦し、自立できる個人へと成長できるよう支援をしてまいります。
家庭や学校だけでなく、企業や団体、地域社会における様々な人々とのふれあいの場を提供し、青少年としての成長過程を通じて、豊かでバランスのとれた人間形成と職業観の醸成を図ってまいります。

人材交流
2020年から拡大した新型コロナウイルス感染症の影響で、急速にオンライン化が進み、仕事やサービスにおいて利便性が向上し、家族と過ごす時間が増えたという良い面もあったが、外食や旅行の自粛や、様々なイベントへの参加の機会が減り、地域や人とのつながりの希薄化をもたらしました。
昨年より新型コロナウイルス感染症は5類感染症へと移行し、様々な規制が緩和され、会社や学校、地域行事ともほぼ元通りに戻りつつあるが、地域の活性化や持続的発展を成功させるための鍵は「人材交流」と考えます。また、人材交流において、人と人との絆を強めていくのは、“リアルなコミュニケーション”です。
今年度の萩青年会議所では、地域、団体、世代という垣根を越えて人材が交流できる機会の提供を行ってまいります。
地域外の人材や他世代との交流によって、お互いの考えていることを理解・共有し、関係を築きながら、普段の生活だけでは体験できない世界を知ることができるとともに、地域活性化に必要な新たな視点を取り入れる機会にも繋げてまいります。

会員拡大
萩青年会議所会員数の減少は、私たちが抱える大きな課題です。私たちが住む萩のまちに関心を持ち、同じ志を持つ仲間を一人でも多く増やしていくことこそが青年会議所活動の根幹であり、会員拡大の目的であると考えます。
また、地域をより良くしていこうと共に行動する新たな仲間の入会は、メンバーや組織に新たな発想や価値観、刺激をもたらし、組織の活性化に繋がると考えます。そして、組織の力を最大限に発揮するためには、一人でも多くの仲間を迎え入れることが必要です。
青年会議所で過ごす40歳までという限られた時間は、会員同士が生涯の仲間としての関係を築くことが出来る最良の期間であると思うと同時に、この時間を共有できることは青年会議所活動に参加する最も魅力的な要素のひとつだと確信します。
萩青年会議所の魅力を再認識した上で、全会員の協力を仰ぎつつ会員拡大を全力で行い、自分自身も「明るい豊かな社会」の実現に向け全力で取り組みます。

感化
青年会議所活動は楽しいことばかりではなく、時には苦しい思いをすることもあります。
そのような時に支えてくれたのは先輩や仲間達でした。そして、私が青年会議所に入会し、ここまで青年会議所活動を続けることができたのは、先輩や会員の熱い想いや行動に「感化」されたからです。青年会議所は楽しいことも苦しいことも共有し、仲間と共に試練を乗り越えることで、社会を変えていける同志となっていく団体だと考えます。
また、周りを動かす力は、直接伝えずとも、人間性や行動によって、周囲に自然と良い影響として伝わるものだと考えます。物事を強制させるのではなく、個人の行動が、自然と相手を共感させ変化を促し、様々な課題解決へ繋がるものだと確信します。
一人一人の行動が、周りの人を変え、社会を変え、未来を変えていけるように、そして、次世代にこの想いを託し、受け継いでもらえるよう、先頭に立って行動で示してまいります。

一般社団法人 萩青年会議所
第68代理事長 永安 亮一